畳の掃除とカビの取り方|乾拭きが基本・い草と和紙で薬剤の案内が違う

おそうじハウス札幌

 

畳の掃除方法やカビの取り方を知りたい方に向けて、ふだんの乾拭きの基本と、カビが生えたときに使えるもの・避けたいものを解説します。畳はい草・和紙・樹脂など表面の素材によってお手入れの案内が違い、い草の畳では控えるよう案内されている漂白剤が、和紙の畳ではカビ取りの方法として案内されていることもあります。本記事では、札幌のハウスクリーニング専門店・おそうじハウス札幌が、畳メーカーの案内や公的機関の資料をもとに、素材別の掃除方法と札幌の冬に気をつけたい点をまとめてご紹介します。

掃除の前に|お部屋の畳の素材を確かめる

畳の表面(畳表)には、昔ながらのい草のほか、和紙や樹脂を使ったものがあります。素材によって水や洗剤への強さが違うため、同じ方法で掃除すると傷めることがあります。

1. い草の畳:湿気を吸いやすい。漂白剤や強いカビ取り剤は控える
2. 和紙の畳:メーカーによっては、カビに薄めた塩素系漂白剤やアルコールを使う方法が案内されている
3. 樹脂の畳:製品ごとに取扱説明書のお手入れ方法を確認する

見た目だけでは素材を見分けにくいこともあります。建てたときやリフォームしたときの資料、畳を入れた畳店、賃貸なら管理会社などで確認できる場合があります。素材が分からないうちは、洗剤や薬剤を使わない乾いた方法から始めるのが安全です。カビが出ていて素材が分からないときは、エタノールや漂白剤を使う前に、こうした確認先に問い合わせておくと安心です。

ふだんの掃除|畳の目に沿って、乾拭きが基本

畳の掃除は、畳の目(織り目)の向きに沿って行うのが基本です。DAIKENは、畳の目に沿って掃除をすることで、畳表を傷めずに隙間のホコリやゴミを取り除けるとしています。

▶ 1. 掃除機は目に沿って、押し付けずにゆっくり

DAIKENは、掃除機を使う場合は「ブラシの回転を停止し」、畳の目に沿って強く押し付けないよう注意してゆっくり吸い取る方法を案内しています。畳の縁(へり)などの隙間に詰まったゴミは、ほうきで掻き出してから吸い取ると取りやすくなります。

▶ 2. 仕上げは乾いた布で乾拭き

DAIKENの和紙の畳のお手入れでは、日常のお手入れとして「乾いた雑巾で畳の目に沿って乾拭きしてください。」と案内されています。畳の掃除方法を紹介するDAIKENのコラムでも仕上げの乾拭きが勧められていて、雑巾は変色などのリスクを避けるため化学繊維ではなく、柔らかい綿の布がおすすめとされています。

▶ ロボット掃除機は控えるのが無難

DAIKENは、ロボット掃除機は畳の目に沿った動きができないため、い草の畳ではブラシで畳表を傷つけ、ささくれさせてしまうとしています。和紙や樹脂の畳でも、年数が経っているものは傷がつきやすいため、使用は控えるのが無難との案内です。

水拭きするなら|かたく絞って月1回程度、最後は乾拭き

畳は湿気を嫌うため、拭き掃除は水を使わないのが基本です。そのうえでDAIKENは、なるべく月に1回の頻度で、固く絞った濡れ雑巾でやさしく畳の表面を拭くよう案内しています。和紙の畳のお手入れでも「月1回程度、かたくしぼったぬれ雑巾で表面を軽く拭いてください。」とされています。

▶ 強くこすらない

和紙の畳について、DAIKENは「決して、ぬれ雑巾で強くこすらないでください。表面が白っぽくなる恐れがあります。」としています。水拭きのあとは乾拭きで水分を取り、天気の良い日に窓を開けるなどして、畳に湿気を残さないようにしましょう。

▶ 飲み物をこぼしたときはすぐに吸い取る

DAIKENは、畳にジュースなどをこぼしたときは、すぐに乾いた布で水気を拭き、固く絞った濡れタオルで表面の汚れを拭き取る方法を案内しています。放置すると畳が水分を吸ってシミになるため、こすらずに早めに吸い取ることが大切です。

カビが生えたときの対処|い草と和紙で案内が違う

畳のカビ取りで最も気をつけたいのが、使う薬剤です。い草の畳と和紙の畳では、メーカーの案内が分かれています。作業の前にはストーブなどの暖房器具を消し、窓を開けて換気して、マスクとゴム手袋を着けてから始めましょう。なお、カビの部分は掃除機で吸わないようにしましょう。DAIKENは、掃除機でカビを吸うと排気口からカビが空気中に放出され、室内に送り戻してしまうとしています。

い草の畳|消毒用エタノールを使い、水分を残さない

DAIKENは、畳にカビが発生した場合は消毒用のエタノールが効果的とし、カビの表面にスプレーして、水分が残らないようにしっかり拭き取る方法を案内しています。一方で、強力なカビ取りクリーナーや漂白剤・洗剤は「イ草を傷める原因になるため使用はお控えください。」としています。

熊本県の農業研究センター(いぐさ研究室)は、70%エタノール溶液と0.05%次亜塩素酸ナトリウム溶液でい草の畳表を40回拭き取る試験を行い、色の変化やすり減りにくさ(摩耗強度)について、同じ条件の水拭きとの間に差は認められなかったと報告しています。ただしこれは、新型コロナ対策の除菌剤として拭いた場合の色や傷みへの影響を調べたもので、カビが取れるかを調べたものではありません。除菌剤で拭いたあとに水拭きもする条件での試験で、0.05%は家庭用漂白剤(有効塩素濃度5%)を大きく薄めた濃度です。漂白剤を薄めてい草の畳のカビ取りに使ってよい、市販のカビ取り剤を畳に使ってよいという意味ではありません。い草の畳では、メーカーの案内どおりエタノールを使い、漂白剤やカビ取り剤は控えるのが安全です。

和紙の畳|DAIKENの案内では薄めた塩素系漂白剤かアルコール

DAIKENの和紙の畳では、万が一カビが発生した場合について「水で倍に薄めたキッチン用漂白剤(塩素系)やアルコールで拭き取ってください。」と案内されています。

▶ 塩素系を使う前に|酸性タイプと混ぜない・目を守る

DAIKENの和紙の畳用お手入れセットの取扱説明書では、塩素系の洗浄剤について「酸性タイプの製品と一緒に使用(まぜる)と有害な塩素ガスが出て危険です。」と警告しています。同じ説明書では、洗浄剤が目に入らないようにすること(失明の恐れがあるとしています)、ゴム手袋・保護マスク・保護メガネなどを着けること、体調がすぐれない方や心臓病・呼吸器疾患等の方は使わないこと、使用中に目のしみや咳き込み、気分が悪くなったときは使用をやめてその場から離れること、洗浄液が目に入ったときは直ちに大量の流水で十分に洗い、速やかに眼科医の手当てを受けること、子どもの手に触れないようにすることも挙げられています。塩素系の漂白剤はほかの洗剤と一緒に使わず、作業中も作業後も十分に換気しましょう。

そのうえで、和紙の畳のお手入れでは次の注意が挙げられています。

1. 漂白剤を長時間放置すると、変色する場合がある
2. 目立ちにくい部分で試してから行う
3. 浴室用やトイレ用、洗濯用の漂白剤は使用しない
4. 漂白剤をつけた部分は、必ず仕上げにかたくしぼったぬれ雑巾で拭き取る
5. お手入れ時はゴム手袋を着用する

また、同じ案内のシミ汚れの項では、畳ヘリに塩素系漂白剤が付くと変色するおそれがあるとされています。これはDAIKENの和紙の畳についての案内です。ほかのメーカーの和紙の畳や樹脂の畳では、取扱説明書の方法に従ってください。取扱説明書が見当たらない場合は、漂白剤を使う前に畳店などに確認すると安心です。

▶ エタノールを使うときはストーブを消してから

札幌の冬は、和室でストーブやファンヒーターを使うご家庭も多いと思います。千葉市消防局は、消毒用アルコールは火気により引火しやすく、発生する可燃性蒸気は空気より重く低い所にたまりやすいとして、「火気の近くでは使用しないこと」と呼びかけています。床に近い畳の上で使うものなので、暖房器具は消して換気をしてから作業してください。

▶ 広がったカビや、畳の奥まで入ったカビは無理をしない

表面を拭いてもすぐにカビが出てくる、広い範囲に広がっている、においが取れないといった場合は、畳の内部まで湿気やカビが入っていることも考えられます。ご家庭で薬剤を重ねて使うより、畳店に状態を見てもらい、表替えや交換も含めて相談するのがおすすめです。賃貸住宅の場合は、畳店に頼む前に、まず管理会社や大家さんに相談しましょう。

畳の掃除で避けたいこと

便利な掃除道具でも、畳には向かないものがあります。DAIKENの案内から、主なものを整理します。

1. 重曹:アルカリ性なので、畳の掃除に使うと黄ばみの原因になる(DAIKENの畳の掃除方法のコラムより)
2. 強力なカビ取りクリーナー・漂白剤:い草を傷める原因になる
3. 粘着シートタイプのクリーナー:畳表の毛羽立ちやほつれの原因になる
4. スチームモップ・スチームクリーナー:和紙の畳では、表面を傷めたり機能が低下したりする可能性がある
5. 化学雑巾:和紙の畳では、含まれる成分で畳の性能が発揮されなくなったり、変色したりするおそれがある

このほかDAIKENは、自社の和紙の畳について「ノズル式の殺虫剤は畳床のポリスチレンフォームを溶かす可能性がありますので使用しないでください。」としています。畳の中の芯(畳床)の素材も畳によって違うため、殺虫剤や防虫剤を使う場合も、畳と製品の両方の注意書きを確認しましょう。

札幌の冬は布団と結露に注意|カビを防ぐ習慣

DAIKENは和紙の畳の日常のお手入れとして「日頃の掃除と換気を必ずおこなってください。」とし、汚れやほこり、過度の湿気などの条件でカビやダニが発生し、健康を害する恐れがあるとしています。札幌の冬は窓を閉め切る時間が長く、換気が少なくなりがちです。室内で出た湿気が、外気で冷えた窓などで結露することもあります。次のような習慣で、畳に湿気をためないようにしましょう。

▶ 布団は敷きっぱなしにしない

寝ている間の汗を吸った布団を畳の上に敷いたままにすると、布団と畳のあいだに湿気がこもります。朝は布団を上げるか、少なくとも畳の上から移して、畳の表面を空気に当てましょう。布団そのもののお手入れは布団のダニ対策の記事でまとめています。

▶ 窓まわりの結露をためない

和室の窓に結露がつくと、カーテンや窓ぎわの畳が湿りやすくなります。結露の拭き取りや窓まわりのカビ予防は札幌の結露と窓まわりのカビ対策の記事を参考にしてください。

▶ 加湿器は加湿しすぎない

冬は乾燥するため加湿器を使うこともありますが、加湿しすぎると結露やカビにつながります。加湿器のお手入れについては加湿器の掃除方法の記事もご覧ください。

▶ 晴れた日は窓を開けて風を通す

DAIKENは、過度な湿気を含ませないために「お天気の良い日には窓を開けて風通しを良くしてください。」としています。冬でも晴れた日に短い時間窓を開けるだけで、こもった湿気を入れ替えやすくなります。

まとめ|畳のお手入れは「素材を確かめて、乾いた方法から」

畳の掃除でおさえておきたいのは、畳の目に沿って掃除機をかけ、乾拭きで仕上げること。水拭きはかたく絞って軽く、最後に乾拭きで水分を残さないこと。そしてカビ取りの薬剤は素材で分かれ、い草の畳では漂白剤やカビ取り剤を控え、和紙の畳は取扱説明書の方法に従うことです。エタノールを使うときは、暖房器具を消してから作業しましょう。

おそうじハウス札幌は、札幌市とその近郊で、水回り5点セット(浴室・キッチン・換気扇・トイレ・洗面台)や、エアコン、フローリング、窓サッシなどのハウスクリーニングを承っています。料金メニューに畳の項目はありませんが、メニューにない項目のクリーニングもご相談に応じています。畳のカビが広がっている場合は、表替えや交換も含めて畳店へのご相談をおすすめします。女性スタッフも在籍していますので、はじめての方や一人暮らしの方も安心してご依頼いただけます。なお、作業をお受けできない場合もありますので、くわしくは注意事項をご覧ください。無料見積もり・追加料金なしで対応しており(対応エリア外は出張費がかかります)、料金は料金メニューからご確認いただけます。

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