
浴室ドアのパッキンと換気口(ガラリ)の掃除方法を知りたい方に向けて、ホコリや黒カビの落とし方と、使ってよい道具・洗剤の線引きを解説します。浴室ドアは、ドアの種類によって外せる部品やお手入れの手順が違い、パッキンにカビ取り剤を使ってよいかもメーカーや機種によって案内が分かれます。本記事では、札幌のハウスクリーニング専門店・おそうじハウス札幌が、LIXIL・TOTO・パナソニック・ハウステックなどのお手入れ情報をもとに、部品を傷めずに汚れを落とす手順をまとめてご紹介します。
掃除の前に確かめたいこと|ドアの種類と部位
浴室ドアの汚れがたまりやすいのは、主に次の3か所です。
1. ドアの換気口(ガラリ):脱衣室側から浴室へ空気を取り込むための通気口
2. パッキン:ドアや枠についているゴムの部品
3. 下枠・レール:ドアの足元の溝やカバーの部分
LIXILは「浴室ドアは換気のため、ガラリ(空気取入口)を設けています。」としています。ただし、ガラリの位置や形、外せる部品の有無はドアのタイプによって違います。パナソニックも「※各部の構造、お手入れ方法はタイプにより異なります。」としています。折れ戸・開き戸・引戸のどれか、ガラリがドアの下にあるのか上にあるのかを確かめ、詳しい手順は取扱説明書で確認してから始めましょう。
なお、LIXILは、ガラリ部分は密閉構造ではないため、水のかけ方によっては脱衣室側に水が出る可能性があるとして、「ドアに勢いよく水をかけたり、かけ続けたりしないでください。」と案内しています。すすぐときも勢いよくかけ続けず、洗剤が残らないように、しっかり洗い流しましょう。
換気口(ガラリ)のホコリの取り方
ガラリは脱衣室側の空気を通すため、ホコリがたまりやすい場所です。パナソニックは、月に1度のお手入れとしてガラリ(通気口)のホコリを取り除くよう案内し、「ホコリなどがたまり、目づまりすることがあります。」としています。
▶ ふだんは掃除機と布を巻いた割りばしで
パナソニックの方法は、掃除機でホコリを吸い取るか、割りばしに布を巻きつけたものなどでホコリを取り除くというものです。TOTOも週に一度のお手入れとして、「布を巻き付けた割り箸や綿棒を使って、換気弁を押し開き、換気弁や上枠内のホコリを取り除く。」と案内しています。ガラリの羽根(ルーバー)のすき間は指が入りにくいので、細い道具を用意しておくと作業しやすくなります。
▶ 外せるかどうかは機種で違う
パナソニックは「取り外して丸洗いできるタイプもあります。」としています。一方で、ガラリを外す手順が載っていない機種もあります。LIXILの取扱説明書(一例)では、折り戸の通気経路は扉を取り外して掃除する手順になっていますが、引き戸については「2 枚引き戸・片引き戸の扉は、お客さまによる取り外しはできません。」とされています。また、扉を取り外す作業では、扉を支えていないと倒れてケガをするおそれがあると注意されています。外せるかどうか、外し方が分からないときは、無理に外さず、取扱説明書かメーカーの窓口で確認してください。
▶ ガラリの汚れが取れないとき
ホコリに湿気が加わると、ガラリにも黒い汚れがつきやすくなります。LIXILの取扱説明書(一例)では、通気経路の掃除に用意するものとして、やわらかい布、歯ブラシ、浴室用中性洗剤が挙げられています。まずは浴室用中性洗剤で汚れを落とし、洗剤が残らないように拭き取ってから乾かしましょう。
ドアの下枠・レールの掃除
ドアの下枠は、髪の毛や石けんカス、ホコリがたまりやすい場所です。タカラスタンダードは、ドア下枠部分はレールなどがあって汚れがたまりやすいとして、週に1回のお手入れを案内しています。
▶ カバーやレールが外れるタイプ
LIXILは「ドアの下カバーが外れるタイプの場合は、カバーを外して中のお掃除をします。」としています。パナソニックも、ドアを開けてレールやカバーを外し、浴室用洗剤(中性)をスポンジにつけて汚れを拭き取る方法を案内しています。細かい部分は歯ブラシや綿棒が便利です。外した部品は、必ず元どおりに取り付けてください。タカラスタンダードは、ドア下枠の着脱部品をはずしたまま使用しないよう注意しています。TOTOは2枚・3枚引戸の下枠カバーやレールを外して歯ブラシでこする手順について、「※こすりすぎると、キズが付く・色がはがれることがあります。」と注意しています。力を入れすぎないようにしましょう。
▶ 下枠やレールが外れないタイプ
TOTOは「※開き戸、折戸、片引戸、フルスクリーン片引戸は、下枠やレールは外れません。」としています。ハウステックは、下枠にたまった髪の毛やほこりを、割りばしにティッシュなどを巻き付けたものでかき出して取り除く方法を案内しています。
ドアのパッキンの黒カビ|カビ取り剤を使えるかはメーカーや機種で違う
ドアのパッキンは、カビが生えやすい部品です。パナソニックは「ドアパッキンはカビが発生しやすいところ。水分をふき取り、乾かしておきましょう。」としています。ハウステックによると、パッキンは洗い場の排水が脱衣室側へ流れないようにするための重要なパーツです。ここで気をつけたいのは、パッキンにカビ取り剤を使ってよいかが、メーカーや機種によって分かれていることです。カビ取り剤を使う場合は、下の「塩素系カビ取り剤を使うときの注意」も先に確認してください。
▶ パッキンにカビ取り剤を使う手順を載せている取扱説明書(LIXILの一例)
LIXILの取扱説明書(一例)では、ドアの下枠のお手入れとして「パッキンにカビが生えてきた場合は、カビ取り剤を使う」とし、注意書きをよく読む、マスク・ゴム手袋・保護メガネを着用して換気する、長時間放置したり洗剤を残したりしない、といった注意を挙げています。「肩より高い場所には、カビ取り剤を直接スプレーしない」ことも注意として挙がっています。あわせて、カビ取り剤をアルミ部分に付けないこと、塗るタイプのカビ取り剤を使うか、歯ブラシなどにカビ取り剤を付けて塗ることも案内されています。
▶ ドアまわりのカビ全般の案内(TOTO・パナソニック)
TOTOとパナソニックの案内は、パッキンに限った記述ではありませんが、ドアまわりのカビ取りの参考になります。TOTOは、ドアの下部などについたカビについて、キッチンペーパーなどで覆ってからカビ取り剤を吹きつけ、時間をおいてからこすり洗いし、洗剤成分をしっかり洗い流す方法を案内しています。おく時間は、TOTOの中でもページによって「5分ほど」「約20分」と書き方が違います。使うカビ取り剤の表示もあわせて確認してください。TOTOは「カビ取り剤を吹きつけてから長い間放置すると、金属がさびる場合があります。」とも注意しています。
パナソニックは浴室のカビについて、まず浴室用洗剤(中性)をつけて軽くこすり、それで落ちないときにカビ取り用洗剤をつけて数分おき、洗剤が残らないように洗い流してからぶきする方法を案内しています。そのうえで、ドア枠などの金属部分に塩素系洗浄剤がつかないよう注意しています。
▶ ドアパッキンには使わないよう案内しているメーカー
一方、ハウステックは、ドアパッキンを浴室用中性洗剤を付けた柔らかい布でやさしくふき取るよう案内し、「ドアパッキンのお手入れにタワシや歯ブラシ、かび取り剤などの洗剤は使用しないでください。表面を傷めるおそれがあります。」としています。
このように、同じ「ドアのパッキン」でも、カビ取り剤を使う手順を載せている取扱説明書と、使わないよう案内しているメーカーがあります。ハウステックも「ご利用の商品によっては、お手入れ内容や頻度が異なる場合があります。」としています。カビ取り剤を使う前に、ご自宅の浴室の取扱説明書を確認してください。メーカーが分からないときや、取扱説明書で確認できないときは、まずは浴室用中性洗剤とやわらかい布で拭き取り、メーカーの窓口や、住宅の管理会社・施工会社に相談しましょう。
▶ 落ちない黒カビは交換も考える
パッキンの奥まで入り込んだ黒カビは、こすっても落ちないことがあります。パナソニックは、ガンコな汚れがカビ取り用洗剤でも取れない場合は、パッキンの交換やシーリング材の取り替えをすすめています。放置するとパッキンの劣化が進み、漏水の原因になるとしています。強くこすったり、何度もカビ取り剤を重ねたりしてパッキンを傷める前に、交換の相談先として、メーカーや住宅の管理会社に問い合わせてみてください。浴室全体(壁・床・目地など)のカビ取りの基本はお風呂・浴室のカビ取り方法|黒カビ・赤カビの落とし方と予防のコツでもまとめています。ドアのパッキンについては、先に取扱説明書を確認してください。
塩素系カビ取り剤を使うときの注意
カビ取り剤の多くは塩素系です。国民生活センターは、塩素系洗浄剤を酸性洗浄剤などと一緒に使うと有害な塩素ガスが発生することが知られているとして、「塩素系洗浄剤は、必ず単独で使用しましょう。」と呼びかけています。パナソニックも、塩素系のものと酸性タイプのものは、同時に使うだけでなく、前後に続けて使っても有害な塩素ガスが発生するとしています。クエン酸などの酸性のものを使った日は、同じ場所にカビ取り剤を続けて使わないようにしましょう。カビ取り剤を使ったあとに酸性のものを使うのも同じです。国民生活センターは「塩素ガスが発生したら、その場を離れましょう。塩素ガスを吸い込んでしまったら、医師に相談しましょう。」とも呼びかけています。
使うときは、LIXILの案内のとおり、ゴム手袋・マスク・保護メガネなどを着用し、浴室のドアを閉めて窓を開けるか換気扇を回します。札幌のように冬の寒さが厳しい地域では窓を開けにくい時期もありますが、換気扇を回すなど、換気をしたうえで作業してください。
浴室ドアに使わないほうがよい道具・洗剤
汚れが落ちないからといって、硬い道具でこするのは避けましょう。メーカーの案内では、次のようなものが挙がっています。
▶ ドア枠・ドアの面(障子)
TOTOは、ドア枠や障子のお手入れで使用してはいけないものとして、クレンザーとスポンジのかたい面を挙げ、「細かなキズで白っぽくなることがあります。」としています。パナソニックは浴室のお手入れ全般で、研磨剤入りの洗剤やスポンジ、メラミンスポンジは変色・キズなどの原因になるため使用しないよう案内しています。
▶ ガラスのドア
パナソニックは、強化ガラス仕様のドアには、割れても飛散しないようにフィルムがはってあるとして、フィルムを傷付けないために歯ブラシ・歯磨き粉は使用しないよう案内しています。下枠には歯ブラシが便利でも、ガラスの面には使わないということです。
▶ パッキン
先ほど紹介したとおり、ハウステックはドアパッキンのお手入れにタワシや歯ブラシを使用しないよう案内しています。パッキンはやわらかい部品なので、こすらずに拭き取るのが基本です。
酸性やアルカリ性の洗剤を浴室に使ってよいかも、メーカーや機種で案内が違います。迷ったときは浴室用中性洗剤を使い、それ以外の洗剤は取扱説明書で確かめてから使いましょう。
天井の換気口(換気扇のカバー)も一緒に
浴室にはドアのガラリのほかに、天井や壁に換気扇の吸い込み口があります。タカラスタンダードのドア(一例)では、脱衣室側から見えるガラリの可動弁が、換気扇の作動時に風圧で自動に開く仕組みになっていると説明されています。ドアのガラリと換気扇は、浴室の換気でつながっている部分です。ガラリと一緒に、換気扇のカバーのホコリも取っておきましょう。
TOTOは「1. 必ず電源を切ってから、換気扇カバーを取り外します。」としたうえで、取り外せないところは固く絞った布で拭き、内部の機械部分に水が入らないよう注意するよう案内しています。換気扇カバーの汚れは、スポンジや歯ブラシなどに浴室用中性洗剤をつけてこすり落とします。TOTOは換気扇カバーについて「シンナーやベンジン、アルカリ性洗剤、カビ取り剤は材質を変色、変異させるおそれがありますので、使用しないでください。」としています。ドアのパッキンとは扱いが違うので注意しましょう。
パナソニックも、お手入れの前に必ず電源を切ること、ファンの回転が停止し、吹出口周辺が十分冷めてからお手入れすること、水や洗剤を直接本体にかけないことを案内しています。また、浴槽の上に乗ると危険なので、安定した台の上で作業するよう注意しています。高い場所の作業は、無理をしない範囲で行ってください。換気扇の内部やフィルター、浴室乾燥機のお手入れは浴室乾燥機・換気扇の掃除と注意点|フィルターのホコリ・カビ・故障予防で詳しく紹介しています。
カビを増やさないための日頃のひと手間
ドアまわりの汚れは、ためないことがいちばんの近道です。次のような習慣を取り入れてみてください。
・入浴後にドアのパッキンや下枠の水分を拭き取る(パナソニックの案内)
・ガラリのホコリは月に1度を目安に取り除く(パナソニックの案内。TOTOは週に一度の換気口のお手入れを案内)
・下枠のごみは週に1回を目安に取り除く(タカラスタンダードの案内)
・シャワーでドアに勢いよく水をかけない(LIXILの案内)
パナソニックが案内しているとおり、ガラリはホコリなどがたまると目づまりすることがあります。ドアのガラリと天井の換気扇は、セットで手入れしておきましょう。なお、LIXILの取扱説明書(一例)では、開閉式の換気口を開けても浴室の乾きが遅い状態が続くときは、換気口の弁が動いているかを確認し、正しく動かない場合は修理を依頼するよう案内しています。
浴室ドアは「部位を分けて、取扱説明書を先に」が近道
浴室ドアの掃除で押さえることは3つです。ガラリのホコリは掃除機や布を巻いた割りばしで取り、外せるかどうかは取扱説明書で確かめること。パッキンにカビ取り剤を使ってよいかはメーカーや機種で違うため、使う前に取扱説明書を確認すること。そしてカビ取り剤を使うときは単独で使い、換気をして、長時間放置しないことです。
おそうじハウス札幌は、札幌市とその近郊で、水回り5点セット(浴室・キッチン・換気扇・トイレ・洗面台)や、エアコン、フローリング、窓サッシなどのハウスクリーニングを承っています。料金メニューには「浴室」の単品メニューのほか、オプションとして「浴室換気扇」もあります。浴室のカビや汚れが気になるときも、お気軽にご相談ください。女性スタッフも在籍していますので、お一人暮らしの方や小さなお子さまのいるご家庭にも安心してご依頼いただけます。なお、作業をお受けできない場合もありますので、くわしくは注意事項をご覧ください。無料見積もり・追加料金なしで対応しており(対応エリア外は出張費がかかります)、料金は料金メニューからご確認いただけます。






