
オフィスの清掃を外注するとき、最初に決めるべきは業者ではありません。「どの作業を、どの枠に入れるか」です。枠は3つあります。社内でやること、決まった曜日に人の手で整える日常清掃、作業ごとに周期を決めて機材でまとめて戻す定期清掃。この仕分けが曖昧なまま見積りを取ると、業者ごとに前提が違う見積りが並び、金額を比べられなくなります。
このコラムでは、発注するご担当者様が作業を3つに振り分けるときの考え方と、仕分けで抜けやすい場所、札幌のオフィスで先に確認しておきたいこと、見積りの前に決めておく項目を順に整理します。
オフィス清掃は「3つの枠」で考える
日常清掃と定期清掃は、どちらが上というものではなく役割が違います。そこに「社内でやる枠」を加えた3つで考えると、外注する範囲がはっきりします。
| 枠 | 頻度の考え方 | 入る作業の例 |
|---|---|---|
| 社内でやる | 毎日(始業前後など) | デスクの上、書類まわり、パソコンや私物の周辺、来客直前のちょっとした整え |
| 日常清掃 | 月1回〜週数回など、決まった曜日 | 共有スペースの床の掃除機やモップ掛け、トイレ・給湯室の拭き上げ、エントランスのガラスや受付台 |
| 定期清掃 | 作業ごとに周期を決める(例:床は年1〜2回、業務用エアコンは1〜2年に1回) | 床の洗浄とワックス、カーペットの洗浄、窓とブラインド、業務用エアコンの分解洗浄 |
ポイントは、日常清掃と定期清掃を「どちらか一方」で考えないことです。日常清掃で手が届くのは表面までで、床の光沢やエアコンの内部までは戻せませんし、定期清掃だけでは次の作業日までのあいだにトイレや給湯室が荒れていきます。おそうじハウス札幌でも、日常清掃と定期清掃は別のサービスとして承っており、両方を組み合わせてご契約いただくこともできます。
どの枠に入れるかを決める3つの問い
作業を1つずつ振り分けるときは、次の3つを順に当てはめると迷いにくくなります。
① 放っておくと、何日で目に見えて悪くなるか
数日〜1週間で誰かが気づく場所(トイレ、給湯室のシンク、エントランスの床)は日常清掃の枠です。汚れが目立つまでに数か月かかる場所(床の光沢、窓、ブラインド、エアコン内部)は定期清掃の枠に入れます。汚れる速さで頻度を決める、という考え方です。
② 元に戻すのに、専用の機材が要るか
毎日のモップ掛けで床の表面はきれいに保てても、すり減ったワックスは戻りません。ワックスの剥離と再塗布、カーペットの洗浄、エアコンの分解洗浄のように、専用の機材と時間が必要な作業は定期清掃側です。当社では、床の洗浄とワックスは年1〜2回、業務用エアコンは使用状況によって1〜2年に1回をひとつの目安にしていますが、人の出入りの多さで変わるため、現地を見てご提案しています。
③ 社外の人が触ってよいものか
デスクの上の書類、パソコン本体、個人の私物、機密情報のある部屋。こうした場所は、清掃の手間より情報管理の都合で線を引くほうが安全です。社内でやる枠に残し、外注する範囲からは外しておきます。当社もパソコンや精密機器そのものの清掃は行っておらず、周辺の什器と床を作業範囲としています。
仕分けで抜けやすい「境界の場所」
3つの枠に分けたとき、どこにも書かれずに誰も手を付けない場所が出ることがあります。たとえば次のような場所です。
| 場所 | 日常清掃で見るところ | 定期清掃で見るところ |
|---|---|---|
| 執務スペースの床 | 表面のゴミやほこり | ワックスの摩耗、黒ずみ |
| トイレ | 便器・鏡・洗面台の拭き上げ | 床のこびりつき、換気扇 |
| 給湯室 | シンクと作業台の拭き上げ | シンクの水垢、換気扇 |
| 高い位置・奥まった場所 | (どちらの契約に入っているか確認が要る) | キャビネットの上、パーティションの上端、エアコンの吹き出し口 |
とくに注意したいのが最後の行です。日常清掃の作業項目にも定期清掃の作業項目にも入っていないと、「毎週きれいにしてもらっているのに、上のほうだけ埃が積もっている」という状態になります。日常清掃と定期清掃を別々の会社に出す場合は、この境界が契約上の空白になりやすいので、作業項目表を1行ずつ見て「この場所はどちらの契約に入っているか」を確かめておくと安心です。
もう一つは、日常清掃だけを契約しているケースです。床の表面のゴミやほこりは日常清掃で保てても、光沢は定期の作業でしか戻りません。「きれいにしているのに古びて見える」と感じたら、定期清掃の枠が空いているサインかもしれません。
札幌のオフィスで先に確認しておきたい3つのこと
冬は入口まわりの汚れ方が変わる
札幌の冬は、来客や社員の出入りのたびに雪や砂が持ち込まれ、オフィスの入口や受付まわりの床が真っ先に汚れます。雪解け水が乾いた白い跡や砂の汚れは、放置するとフロアのくすみとして定着しやすくなります。冬のあいだだけ日常清掃の回数を増やす、床の洗浄とワックスを冬明けの時期に入れる、といった組み方をしておくと、春先に床の状態で困ることを減らせます。当社の日常清掃は、冬季だけ回数を増やすといった調整にも対応しています。
テナントビルは「ビル側がどこまで清掃しているか」
賃貸のオフィスビルでは、エントランスや共用廊下、共用トイレなどの清掃をビル側がまとめて手配していることがあります。その場合、自社で手配するのは主に専有部分になります。二重に頼んでしまわないよう、賃貸借契約や管理規約、ビルの管理会社に、共用部の清掃がどこまで含まれているかを確認しておきましょう。あわせて、営業時間外に作業する場合の入館手続きや、作業車を停められる場所(冬は特に)も先に聞いておくと、日程が決めやすくなります。
ごみの行き先は、清掃の契約とは別に決める
見落とされがちなのが、清掃で集めたごみを最終的にどこへ出すかです。札幌市では事業系廃棄物を市が収集しておらず、紙やびん・缶・ペットボトルといったリサイクルするものでも、少量であっても、ごみステーションや大型ごみ収集センターには一切出せないとされています。排出する事業者自身が許可業者に委託するなどして適正に処理すること、無許可の業者に処理を委託すると排出した事業者も処罰の対象になることも案内されています。同じページでは、生ごみや紙ごみなどの一般廃棄物と、プラスチック製や金属製のものなどの産業廃棄物とで依頼先が分かれることや、自社で出た一般廃棄物を市の処理施設へ自ら持ち込む「自己搬入」の方法(施設ごとに受入基準あり)も紹介されています(出典:札幌市ホームページ「事業系一般廃棄物」/2026年9月時点)。
当社は、廃棄物の収集運搬と処分は行っていません。オフィスのごみを誰が、どこへ、どの業者の収集に出すのかは、ビルの管理会社やごみの収集を依頼している先とあらかじめ確認しておくと、清掃の契約範囲も決めやすくなります。
見積りを取る前に決めておく5つの項目
ここまでの仕分けができたら、次の5つをまとめておくと、見積りの精度が上がり、複数の業者の金額も同じ条件で比べられるようになります。
- 対象の範囲と広さ…清掃を頼むフロアや部屋の図面、面積、床材の種類(分かる範囲で構いません)。図面があれば、現地調査の前に概算をお出しできる場合があります。
- 枠ごとの頻度…日常清掃は「何曜日に、月何回」、定期清掃は「年に何回、どの時期に」。
- 作業できる時間帯と入り方…始業前・終業後・休日のどれか。鍵の受け渡しや警備の解除の方法。
- 触らないもの…デスクの上、書類、パソコン、サーバー室や役員室など、立ち入りや接触を避けたい場所。
- 報告のしかた…誰に、何を報告してほしいか。写真付きの記録があると、社内で決裁を通すときの資料にも使えます。
全部が決まっていなくても大丈夫です。「どこまでを日常清掃にして、どこからを定期清掃にするか」が決めきれないときは、現地を見たうえで優先順位を含めてご提案します。仕分けそのものからのご相談も承ります。
まとめ|外注の前に「3つの枠」を書き出す
オフィス清掃の外注は、社内でやること・日常清掃・定期清掃の3つに作業を振り分けるところから始まります。汚れる速さ、機材の要否、社外の人が触ってよいか、の3つで仕分け、境界の場所がどちらの契約に入っているかを確かめる。札幌では冬の入口まわり、テナントビルの取り決め、ごみの行き先も先に確認しておく。ここまで決めてから見積りを取ると、金額と中身を比べやすくなります。
おそうじハウス札幌では、執務スペースの床洗浄・ワックスから業務用エアコンの分解洗浄までをオフィスクリーニング・事務所清掃として、共有スペースの日常清掃(参考価格 月1回6,600円(税込)〜)とあわせて承っています。営業時間外や休日の作業にも対応しています。料金の一覧は料金ページをご覧ください。
オフィス清掃の仕分け・お見積りのご相談
札幌市内全域の事務所・事業所に伺います。現地調査・お見積りは無料です。「どこまでを外注にするか」が決まっていない段階からご相談ください。
お問い合わせフォームはこちら/お電話 0120-637-259(10:00〜21:00・年中無休)
札幌市内全域
- 中央区
- 北区
- 東区
- 白石区
- 厚別区
- 豊平区
- 清田区
- 南区
- 西区
- 手稲区
近郊エリアも対応しています
- 江別市
- 北広島市
- 石狩市
- 恵庭市
- 千歳市
- 小樽市
札幌市内は出張費をいただきません。市外は距離に応じて出張費が発生しますが、お見積りの段階で必ず金額をお伝えします。上記以外の地域でも、内容によっては対応できる場合がありますのでご相談ください。


